8/21 新しい死体
久しぶりに渋谷に出て、布施琳太郎さんの「新しい死体」という展示を観に行った。
正直展示についてほとんど理解できていないが、なんとなくの感想を。
「社会のなかで隠され、禁止された領域について手を動かしながら思考するための方法が芸術だと思っていた」という言葉。これはよくわかる気がした。今回はそれが死体だった。
こういうセンシティブな事柄について直接的にアプローチしてしまうのはナンセンスというか、行きつく先はあいちトリエンナーレみたいになってしまうわけで、これぐらいの距離感なんだけど、どこか一体的な感じが心地いいと思った。
社会で見えないことにされてること、道徳とか規範によって隠されているもの。そういうものに触れないで生きられる人の軽さが耐えられなくて、すごくうらやましい。
軽さにしんどさを覚えるようになってからは、どこか重たい?芸術が好ましく思えるようになってきた気がする。
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一枚一展覧会
布施琳太郎 個展 「新しい死体」